キャリパーオーバーホール(フロント)
キャリパーオーバーホール(フロント)

ドリフト教習所
その1
シルビアレストア計画
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キャリパーオーバーホール(フロント)
フロントブレーキキャリパーのオーバーホールです。リヤ側から行ったので次はフロントです。
すでに4輪浮かせていますので、そのまま行います。
フロントブレーキはリヤと比べて大きいです。リヤはピストンが1個だけでしたけど、フロントは4個あります。ただ構造がリヤに比べてシンプルなので簡単です。
最初にキャリパーの内側についている針金みないな物を外します。ブレーキパットを固定しているピンが抜けないようにしている物です。
曲げないように注意して外してください。引っ掛けているだけなので簡単に外れるはずです。先に真ん中の引っ掛けを外して両端を外します。
ブレーキパットを固定してるピンを引き抜きます。マイナスドライバーで回転させながら抜くと簡単に抜けます。これでブレーキパットを外すことができます。
ブレーキパットはブレーキディスクに押し付けられているので、そのままでは動きません。そこでプライヤーで外側に広げてください。ピストンを押し戻すのです。
ピストンを押し戻せば簡単に外れます。ブレーキパットについている金具は再利用しますのでなくさないようにしてください。その後はブレーキホースとブレーキキャリパーを外します。
ブレーキディスクも外します。リヤと同じでネジ(タップ)があるので、ここに合うネジを入れて締め付けてください。2箇所交互に締めこむと外れます。
次にキャリパーからピストンを抜きます。かなり強引に外しました。
ピストンの先端をプライヤーでつまんで引っ張りました。本当はピストンに傷がついたらいけないので、このようなはずし方はしないほうがいいです。今回は工具が無かったので先端の問題ないと思われる部分をつまんで引っ張りました。
ピストンの周りについているブーツ外します。
ピストンは外した部分(シリンダ側)にパッキンが見えます。このパッキンを全部交換します。
このパッキン。実は曲者でなかなか外れません。今回は爪楊枝を2本使い外しました。1本目で少し浮かして、2本目をパッキンの下に潜らせる感じです。
逆の手順で新しいパッキンを入れます。ここでシリンダの中を確認してください。何かのカスみたいな硬いかけらが落ちているかもしれません。私のは落ちていました。たぶんこれはグリスの硬化したものだと思います。
以前フロントブレーキが若干効いたままで、前に進まなくなったことがあります。バーンナウトのような感じになりかなりあせりました。たぶんこれが原因でしょう。
そこでシリンダ内にブレーキフルードが送られてくる穴が開いていると思いますが、その中にパーツクリーナーを押し込んだらブレーキホース(パイプの部分)からたくさんカスが出てきました。これで一安心です。
最後にブレーキホースをステンメッシュに変えて、逆の手順で組み込めば完了です。まだタイヤははめないでください。
このままではブレーキは効きません。ブレーキペダルを踏んでもスカスカです。ブレーキフルードの補充とエア抜きを行います。
ブレーキのエア抜きは2人で行うのが確実です。方法を簡単に説明しておきます。
- 手伝ってくれる人を連れてくる。
- 運転席に座ってもらい、エンジンをかける。
- マスターシリンダーから一番遠いキャリパーから行う。シルビアは左後ろ。
- エア抜き用のボルトの先端にチューブをつける。このボルトを緩めると中からフルードが出てきます。最初は硬く締め付けてありますので、メガネレンチで少し緩めておくといいかもしれません。
- マスターシリンダー上部にブレーキフルードを補充するところがあります。ここにフルードをいっぱいまで補充します。
- エア抜き用のボルトを緩めたとき、ブレーキを踏み込んでもらいます。踏み込んだらそのままにしておきます。
- ブレーキを踏み込んだ状態でエア抜き用のボルトを締めこみます。
- ボルトを締め込んだらブレーキペダルを放します。この繰り返しです。このとき補充したブレーキフルードが減っていきます。絶対に切らさないように常に補充しながら作業してください。
- 今回はブレーキフルードを抜いているのでしばらくは何も起こりません。作業を繰り返すとボルトの先端からフルードが出てきます。
- 徐々にたくさんのフルードが出てきます。最初はエアーが一緒に出てきます。このエアーが出なくなるまでひたすら繰り返します。
- この作業を4輪全て行えば完了です。又、場所によってフルードの減り方が違うのでこまめに確認してください。
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